心理士ってどこで働いてるの?
こんにちは。今日は心理士が働く活動療育についてざっくりとお伝えしたいと思います!
もくじ
心理士はどこにでもいる!?
心理士と聞いて皆さんはどこで働いているか想像できますでしょうか?
いちばん身近なところで言えば学校にいるスクールカウンセラーかもしれません。
しかし、それ以外にもさまざまな領域で心理士は活動をしているのです。
心理士の活動領域
心理士は…
- 医療/保険
- 教育
- 福祉
- 産業/労働
- 司法/法務/警察
- 大学/研究施設
- 私設の相談所
などの領域で活動しています。
このように、心理士は様々な領域で活動をしていますが、求められるニーズによって実践していくお仕事も変わっていきます。
医療/保険
この領域では、病院、クリニック、リハビリテーションセンター、保健所、精神保健福祉センター、老人保健施設などが主な活動場所です。
本人や周囲の関係者への心理面接、客観的に状態を把握するために心理検査、再発予防などを目的としたグループ活動などを中心に活動します。
教育
教育の領域では、幼稚園、小学校、中学校、高等学校などの教育機関、教育委員会、教育相談機関などで心理相談を行います。
不登校、いじめ、学力不振などの困難さに対して、どのような問題が背景にあるかを共に考えていき、本人やご家族の精神的な健康を目指します。他にも周囲の関係者に心理学的な側面から考えられる支援方法を伝え、生徒の適応を検討していくコンサルテーション活動などがあります。
福祉
福祉領域では、児童相談所・子育て支援担当課など「児童」に関連した施設、療育施設・発達障害支援施設といった「障害」に関連した施設、DV相談支援センター・母子生活支援施設など「女性支援」に関連した施設、特別養護老人ホーム・グループホームなど「老人福祉」に関連した施設に大別されます。
産業/労働
産業/労働領域では、企業内部の相談室、EAP機関(従業員支援プログラム)、職業安定所などが活動の場となっています。
また厚生労働省が提唱する「メンタルヘルス対策支援事業」を中心に、企業におけるメンタルヘルス対策に心理士も参入しています。ストレスチェック、ストレス対処、対人関係における個人面談や集団講義などの活動を行っています。
司法/法務/警察
これらの領域では、家庭裁判所などの司法機関、少年院・少年鑑別所・刑務所といった法務省管轄機関、警察関係機関で心理士は活動しています。
裁判に調査官として加わったり、精神鑑定による処遇決定のための心理検査を行ったり、被害者/加害者にカウンセリングなどの支援を行います。
大学/研究施設
大学・短期大学・専門大学・臨床権利センターでは、臨床研究、相談室での相談業務が行われます。相談業務では地域住民や学生が対象となることが多いです。
また大学等では講師として授業を受け持ち心理職の要請に携わることもあります。
個別の心理相談施設
個人および組織単位で経営する心理相談施設もあります。自己の成長、家庭、学校や会社などの問題を幅広く扱う所もあれば、問題を限定してより専門的に支援を行う所もあり、特色はそれぞれ異なってきます。
また電話相談、メールカウンセリングなど直接会わずに支援を行う場合もあります。
このようにざっと概観するだけでも心理士は様々な領域に渡って活動していることがわかります。
所属する領域が異なれば専門とする業務も多少変化してきますが、その大本は前回ご紹介した活動内容によってたつものになっています。
読者さまの近くに心理士がいましたらその方がどんなところでどんな仕事をしているのか是非聞いてみてください。
次回予告
今回は心理士がどのような領域で仕事をしているのかをお伝えしました。
次回はひろ君@心理士(神経心理学)が働いていた精神科病院での1日の仕事内容をご紹介したいと思います。
これから心理士を目指す方、心理士と一緒に働いているが何をしているのかよくわからないという方、ご参考までに一読して頂けたら幸いです。