心理士ってなにしてるの?
これから心理士に関する情報を発信していくにあたり、はじめに心理士が行っているお仕事について紹介していきたいと思います。
もくじ
心理士の仕事内容
心理士の活動内容は多岐に渡っています。今回は代表的な業務についてご紹介します。
①心理査定(しんりさてい)
査定ってなに?審査されるの?と思われる方もいるかもしれません。いいえ、心理士が行う査定は別名、心理検査と呼ばれるものになります。
査定ではその人の固有の特徴や問題点のありどころを把握することが目的になります。
知能をみるもの、性格/人格をみるもの、脳の働き(認知機能)をみるもの、成長の度合い(発達)をみるもの、精神状態をみるものなど様々な検査を行います。
②心理面接
心理面接が一番イメージしやすいかもしれません。面接をしたい方(クライエント)と心理士が治療関係を結び、本人が望む形で問題を解決していき、健康的な生活を送るための支援を行っていきます。
代表的な治療法には、精神分析、行動療法、クライエント中心療法、認知行動療法、遊戯療法、家族療法、芸術療法、集団心理療法などがあります。
③地域援助
こちらは個人への介入ではなく、地域の住民や学校、施設、企業などコミュニティを対象に、心の健康に関する支援活動になります。
心理士以外の専門職や会社の職員に対して心理的な助言をするコンサルテーション活動や、ストレス対処、対人コミュニケーションなどに関する講演、ワークショップなどの情報発信がこの活動に含まれます。個人ではなく地域にアプローチする援助業務と言えます。
④調査・研究
上記の技法や知識などをより確実なものにするための調査・研究活動も仕事のひとつです。
インタビュー調査法、質問紙調査法、事例研究、文献研究、実験法などの手法を活用し、新たな知見を得ていき、社会貢献に繋げていく重要な業務になります。
これらひとつひとつの技法や支援スキルを習得するためには、スーパーバイズを受けたり、研修などに参加したりして、研鑽を積んでいく努力を継続していくことが大変重要になります。
以上が心理士が主に行っている活動の内容になります。
他にも所属する領域によってその内容は細かく異なってきます。
それらについてはまた今後お伝えしていければと思います。
次回予告
今回は心理士の活動内容について概観しました。
次回は「活動領域」についてお伝えしたいと思います。
心理士について知りたいという方、今後とも本ブログを参照して頂ければ幸いです。